非政府組織および機関向けデータ取引ソリューション
内外のステークホルダーとのデータ連携を改善してより多くの情報に基づいた意思決定をし、市民や地球を効果的に支えます。
世界中の組織や政府とデータを取引し、連携する
コロナウイルス感染症の拡大による危機により、世界的な問題を解決し、重要な課題に対応するためのデータ取引の重要性が明らかになりました。NGO や様々な機関は、より良い世界を築くために、円滑なデータ流通が重要であることを認識しています。
気候、食料、病気、人道、経済、環境や社会など、21 世紀のあらゆる分野における課題は、複数のソースから集められ、データエコシステムで整理されたデータにアクセス・活用することで対応を改善できます。イノベーションを促進することにより、データエコシステムは、企業競争力を高め、経済的主権を維持するためにもその重要性が高まっています。
データシェアを行う組織は、より多くの情報に基づいた決定、詳細なインサイト、連携の向上により、さらに優れた成果を挙げるだけでなく、市民に対してより意味のあるサービスを提案し、地球に貢献することができます。
2022年のダボス会議で、データエコシステムの重要性が取り上げられる
公益のための官民のデータ取引により、20兆ドル以上の付加価値が創出されました。 このようなデータ取引では、革新的なビジネスモデル、プライバシーを強化する新しいアプローチやテクノロジーを採用し、市民からの信頼を向上しています。
経済、環境、社会のあらゆる分野で組織が現在直面している課題は非常に複雑になり、個々の組織や政府だけで解決することは不可能です。複数のステークホルダー間で大規模にデータシェアやデータ取引を行うことが不可欠になっています。
2022年のダボス会議のプログラムでは、データ取引とデータシェアに特化した4つのセッションが開催されました。「官民のデータ取引における信頼性を強化する取り組み (Strengthening Trust in Public-Private Data Exchanges )」と題されたラウンドテーブルでは、Dawex 共同 CEO のファブリス・トッコが、データ取引の新しいエコシステムに対する自らのビジョンを共有しました。
「公益に関する官民のデータ取引は、革新的なビジネスモデル、プライバシーを保護するテクノロジー、市民の信頼を高める新しいアプローチを採用したことで、200億ドル以上の付加価値を生み出しました。」
出典: 世界経済フォーラム (2022年、ダボス)
人道や衛生面における緊急事態
データ取引で対応を加速する
コロナウイルス感染症のパンデミックでは、緊急事態において迅速な対応を実行に移すことがいかに重要かが明らかになりました。データ取引プラットフォームは信頼できる環境を提供することで、データ取引のトレーサビリティとセキュリティを確保しながら、データ流通を加速します。データ取引が重要な役割を果たすユースケースには、以下のような例があります。
- 新薬や解決策の調査・研究を加速し、補給が不足する地域を事前に予測して対応する
- 病気の拡大を理解し、拡大抑制のためのさまざまなアクションの効果を予測する
- 標準化されていないバラバラのデータを集約し、ニーズと必要な対応の全体像を作成する
「世界的なデジタルガバナンスとデータガバナンスの実現、世界的なデジタル公共物の開発、デジタル経済の信頼性の向上、不安軽減のための努力を、一刻も早く強化する必要があります。コロナウイルス感染症のパンデミックでは、世界規模で保健衛生データを共有することの重要性が明らかになりました。」
Rebeca Grynspan 氏
国際連合貿易開発会議 (UNCTAD)、事務局長
出典: Digital Economy Report 2021
気候変動
カーボンフットプリントを低減する
気候変動に対応するには、迅速で広範な効果のあるアクションが求められます。BCGによると、異業種間のデータパートナーシップは、温室効果ガスの排出量ネットゼロへの道のりの5~10%のスピードアップに貢献します。データ取引ソリューションは、気候関連データを流通させるために不可欠であり、多くのステークホルダーの次のような目的に対する認識向上に役立ちます。
- 天候および気候関連のより正確でタイムリーな分析を提供するs
- 炭素当量データをシェアすることで、サプライチェーン全体で正確なカーボンフットプリントを算出する
- デジタルツインを作成して、気候変化に関する非常に正確な予測を提供する
「天候・気候サービスの成功は、国際的にやり取りされる世界中の観測データへの継続的なアクセスに完全に依存しています。」
Petteri Taalas 教授
出典: WMO Unified Data Policy Resolution (2021年9月)
持続可能な発展
天然資源の管理を改善する
天然資源や生物多様性は、人間の活動により脅かされています。データシェアと取引により、天然資源の利用を最適化し、人間による脅威を軽減することができます。
- 衛星、ドローンやその他のコネクテッドデバイスが収集する地球観測データを使って、森林の被覆を監視する
- 気候ベースのユースケースを作成して、農家が適切な耕作判断をできるようにし、化学肥料の使用を低減する
- 漁船のセンサーデータを使って、ベストプラクティスに基づいた漁業管理システムを構築する
貿易およびマクロ経済
経済トレンドを追跡し、経済発展を予測する
世界の現在の変革を理解するため、統計データ、経済データ、社会データの重要性が高まっています。データ取引ソリューションはデータへのアクセシビリティを改善し、経済的主権を維持するために利用することができます。信頼性の高い安全なデータ取引環境でデータ流通を促進することで、次のような強力なユースケースを発展させることができます。
- 政府が公共政策の効果をより適切に比較できる
- 経済トレンドの追跡、分析、予測を改善する
- 他のデータエコシステムと相互接続して連携することで、革新的な政策を策定する
組織間の協力
組織内外のステークホルダーとの協力を最適化し、戦略的な目標を達成する
組織内外でのデータ取引により、データ流通と情報シェアを容易にし、チームのコミュニケーションや運営効率を向上することができます。また、豊富なデータやデータの可能性を活用して、新製品や新サービス、パートナーシップをローンチすることができます。データフローを加速させることで、NGO やさまざまな機関は次を実現できます。
- エコシステムで中心的な位置を占め、他の組織、機関、政府にとっての本当のデータハブになる
- データを活用してサプライチェーンを最適化し、回復力を高める
- 複数のステークホルダーが関わる横断的なアクションについての詳細なレポートを作成し、共通の目標を達成する
「我々の戦略は、非常にシンプルな考えを中心にしています。自分たちの組織と受益者のために、すぐに付加価値を生み出すデータに対するアクションから始めるということです。」
António Guterres 氏
国連事務総長
出典: 「Data Strategy of the Secretary-General for Action by Everyone, Everywhere」、(2020~2022年)
データ取引 - 世界経済フォーラムのトランスフォーメーションマップの不可欠な要素
世界経済フォーラムのデータポリシーにおけるグローバル ヒューチャー カウンシルは、データエコシステムを変貌させる要素のマップを作成するという、素晴らしい作業を完成させませした。Dawex はテックパイオニアであると同時にグローバル ヒューチャー カウンシルのメンバーでもあり、データ取引の見通しを提言しました。
官民の組織間におけるデータ取引のニーズがこれほど重要だったことはありません。データ取引により、経済や社会における課題に対応し、官民のパートナーシップを強化し、データ流通に基づいた新しい協力関係を促進できます。
データ流通がもたらすメリットは、無限に広がります。
データ取引イニシアチブをサポート
非政府組織が使命を達成するためのデータに対するニーズは多種多様であり、データ取引の最も微妙なポイントを把握することは困難な場合があります。Dawex のデータ取引アドバイザリーチームは、データ取引イニシアチブを開始するためのサポートを提供するだけでなく、データの可能性を活用してステークホルダー間での連携を向上するための確かな計画と戦略の立案もサポートします。